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No.6

 このところ急に朝夕の冷え込みが激しくなった 。
  阿蘇キャンプの木々も少しずつ赤味がさしてきている。ここの紅葉は自慢ではないが(自慢したいが)、圧巻である。
  メインホールの広いガラス窓の外の景色が、真っ赤になってしまう。シーツ交換の運転手さんも写 真を撮ってわざわざ額に入れてプレゼントしてくれたほどである。
 紅葉と言えば、学生時代にもったいない思い出がある。
  私は日光の山々が好きで、大学から、自転車、バイク、先生から譲ってもらった車など、その時の生活レベルに応じた交通 手段で、日光を訪れた。自転車で行った時には、駅のベンチに3泊した。朝には向かいの食堂のおばさんが「ご飯だよ」と声をかけてくれた。しかし、さすがに最後の日にはお巡りさんから注意を受けた。


 秋真っ盛りの時期に、バイク(50ccマメタン)で行ったときのことである。テントを積んで、大好きな加仁湯で一泊しながら奥鬼怒を一周した。
  しかし、紅葉はイマイチだった。帰り、日光から離れる間際に、ふと目をこすった。そして見上げるとそこには、見事な紅葉の山々が広がっていた!
  なんと偏光の度付サングラスをかけていたために、紅葉が暗くくすんで見えていたのであった。日光の紅葉がくすむわけがない。
「しもた!」と思ったがあとの祭り。
 阿蘇では、鞍岳の麓に、YMCA青少年育成林が広がっている。よく調査に入るが、30分ほど歩いた山奥の中に広がる山々の紅葉は見事!である。昨年、「2日前、五家荘に行ってきたばかりだけど、こっちの方がすごい!」と感じたから本当。
 別に観光地の紅葉の色が違うわけでもなく、身近なところに、たとえ一本の紅葉であっても素晴らしいと感じることができる。
  偏光度付サングラスさえつけていなければ。

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