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No.8

 九十九島の玄関口「西海パールシーリゾート」には年間70万人以上の人たちが訪れる。
 その中には九州北部や関西の中学生、関東方面からは高校生、今年は遠く韓国からも修学旅行の団体がバスを連ねてやってきた。
 最近は、遊覧船で九十九島を巡る見学型から現地で何かをする体験型の旅行が増えている。
 カヤックの指導を始めた頃、地元の高校生たちが修学旅行で北海道や東北に行きスキーを体験していると聞き、九十九島でもカヤックを体験してもらえば、学生たちの良い経験と思い出になるし、通 過して他へ宿泊していた団体も滞在へと変わり経済効果もあるはずだ! と常々思っていたら平成12年4月からパールシーでも体験型修学旅行を受け入れることになった。


 体験メニューは、センター内では舟の展示館・ドームシアター・水族館の見学と魚の飼育体験、野外はクルーザーヨットでのセイリングとシーカヤック体験である。 シーカヤック体験は、安定性と耐久性のいいポリエチレンのファンカヤックを使用して、1行程90分で一度に50人まで対応できる、インストラクターは10人に1人、先ず陸上でのレクチャーとパドルワークを教えたらいきなり海へと放り出す。頭で理解してもらうより躯で覚えてもらうやり方なのだ。
 体験エリアは狭いマリーナの中だけど参加者は結構楽しく遊んでいる。カヤックの操作にも慣れたころ最後に全員でレースをする。優勝者には賞品があるよ、と言えば皆必死になって漕ぐ。最後に上級のテクニックを披露して拍手をもらい、陸上で「九十九島をカヤックで巡るともっと楽しいから、また来て下さい」とおわかれの挨拶をする。
 初めて会って、90分のお付き合いだけどみんな「楽しかったです」と帰ってゆく。
 そして先日、カヤック体験をした子どもたちからお礼の色紙が届いた。
 金品には代えられない大切な宝モノが増えた。




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