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No10

 阿蘇はいきなり冬の到来である。キャンプ場も凍結に備え、水道の配管に電熱線を設置し、メインホールの人気の掘りごたつも組み立てた。
 今年、阿蘇キャンプでは、阿蘇地域の子どもたちのための「阿蘇アウトドアクラブ」を組織し、毎月活動を展開している。メンバーは16名の精鋭たち。春はサイト内の食べられる葉っぱをすべて天ぷらにして食べた。山にタラの芽を採りに言ってこれも天ぷらにした。夏前には田植えを行なった。そして10月に稲刈り、刈り干しをし、11月に入ってやっとその新米を炊いて食べた。大きな竹に小さな窓を作り、お米と水を入れて遠火で炊いた。竹を割ると、真っ白なご飯が出来上がった。お米がおいしいご飯となった感激とそのおいしさに絶句した。

 子どもたちは、飯盒にも挑戦したが、一部、火の加減と水加減を失敗し、芯が残った。そこは鉄人の出番。おもむろに魔法の水を入れて、再度火にかけたら、不思議なことに芯が無くなった。鼻高々であったが、そのあとが悪い。子ども曰く、「日本酒の匂いが臭くて食べれない」。迂闊であった。
 間伐作業やマグカップ作りを体験した。これからは、炭焼きやスキー、野焼きなどを予定している。これもすべて地元の方々の指導と協力があればこそである。
 問題は、このような活動を通して子どもたちに何を伝えるかである。タラの芽を採ろうにも、あてにしていた森が伐採されて無くなっていた。手間をかけて半年かけて育ててきたお米でも、一反あたり、良くて15万円程度の収入とのこと。楽しい野外活動を行なう裏では、環境問題や産業構造の深刻な状況が見えてくる。


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