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写真提供/JA熊本果実連

デコポン ●出荷:12月〜6月
ポンカンを親として産まれた新しい品種。 糖度が高くて、皮がむきやすく、ポンカンの香りがするのが特徴。長い期間、店頭に並ぶ。

冬の必須食材 その2

熊本限定生産の温州みかんたち


甘夏  出荷:12月〜5月
名前は夏がつくが、旬は冬。夏橙(夏みかん)の一部が自然変異して出来た品種。



ジューシー 
出荷:4月〜5月
熊本市河内町で偶然発生した果物。 果実の大きさは300〜500g程度で、果皮は黄色、果 肉は淡黄色で肉質は柔軟多汁です。




晩白柚(ばんぺいゆ)  出荷:12月〜3月
ミカンの漬物“ざぼん漬け”に加工される品種。果肉は柔軟多汁で味もよし。





パール柑  出荷:1月〜4月
柔軟な果肉で水分も多く、味はきわめてグッド。


■取材協力・写真提供
JA熊本果実連 http://www1.neweb.ne.jp/wa/3kj/

 前回に引き続き、今回も冬の風物詩編をお送りしよう。
 
冬といえば…? という質問に対して、「こたつでミカン」と答える人も少なくないはず。そこで今回は、冬の風物詩「ミカン」の紹介。
 ミカンは、海に面した傾斜地が育てるのに適性な土地。太陽そのものの光と、海に反射した太陽光。たっぷりと日光をあびてこそ、良いミカンが育つのだとか。
 熊本県では、熊本市の北部に位置する河内町、県の南側に位置する芦北町、水俣市などが海に面 した斜面を持つ土地として、盛んにミカン栽培が行われている

 熊本のミカン生産高は、甘夏ミカンが日本一。

 ではなぜ、ミカンが熊本で作られるようになったのだろうか? JA熊本果 実連・福田さんによると「詳しいことは、はっきりとしません。文献では、昭和初期、鹿児島県で栽培が始まったということらしいです」とのことだった。
 ということは、ミカンは、昭和から食べられ始めた食べ物だということ?
「ミカン自体は、昭和以前からありました。しかし、経済栽培として育てられるようになったのは、昭和初期からとされていて、昭和40年代にピークを迎えました」と福田さん。

 ミカン栽培が商売として軌道に乗り始めたのは昭和30〜40年代。それ以前は、希少品だったらしい。
 ミカンが一般家庭でも容易に手に入るようになった頃には、ミカンは全国で栽培され、成木化した木から大量 に収穫されたが、やがて飽和状態となり、値段も下落化。

 しかし、熊本は、特定の品種に関して独占的に栽培できる権利を取り付け、ミカンのブランド化に成功。「デコポン」、「甘夏」、「パール柑」、「ジューシー」、「晩白柚」は、熊本での生産、販売が限定されている。そのため、安定した人気と出荷量 を現在でも維持。
 加工品も豊富で、芦北町では、缶 詰めはもちろん、果肉たっぷりの甘夏を使ったゼリーやマーマレードなどが売り出され、全国から注文がくるほどの人気商品となっている。





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